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【マンガの描き方】上手なコマ割りのやり方を解説!

マンガ制作

マンガのコマ割りは、少し違うだけで読者に与えるインパクトが異なるため、重要な役割を果たします。通常は、マンガの構成が決まったら、ページ数に合わせてコマ割りをしていきます。

この調整が意外にも難しく、いざマンガを描きはじめてみると、「コマ割りの仕方がわからない」「コマ割りのバランスが悪い気がする」といった問題に直面する人が多いのではないでしょうか。

今回は、マンガの描き方で重要なポイントとなるコマ割りの基本をご紹介します。コマ割りが生み出す効果から、マンガを盛り上げるために覚えておくべき7つのルールまでを取り上げるので、この記事を見ながらプロに負けない作品を生み出しましょう。

マンガのコマ割りが生む効果とは?

これまでに沢山の名作を生み出してきた小学館も、「小学館まんが家養成講座」において、コマ割りの重要性を説いています。プロのマンガ家は決して適当にコマ割りをすることがなく、見やすさを追及し、世界観を引き出しやすいコマ割りを選んでいます。

コマ割りの具体的な方法を知る前に、コマ割りが作品全体にどんな効果を生み出しているのかを確認しておきましょう。具体的には、以下の3つのポイントでコマ割りが大きな役割を果たすことになります。

マンガに時間軸を作りだす

極端な話をすれば、バラバラの順番でイラストと人物のセリフが並んでしまうと、どの順番で時間が進んでいくのかがわかりません。上から下に、右から左にという規則性をもってストーリーを進行させることで、マンガに時間軸を作りだすことができます。

パソコンでツールを使ってコマ割りをする場合には、「CLIP STUDIO PAINT」が便利です。これを使うと、枠線分割や枠線外にはみ出した絵の削除、枠線カットツールを使った枠線カットなどを行え、時間軸の整理をつけやすくできます。

コマ割りの途中で枠線間隔や分割のサイズに悩んだとしても、臨機応変に枠線のサイズを調整させられる点もメリットです。枠線フォルダーやレイヤーフォルダーを使えば、それぞれをひとつのフォルダーにまとめることもできます。

読者の視線誘導をする

コマ割りを少し工夫するだけで、読者の視線誘導を行って読みやすさをアップさせることができます。たとえば、段違いにコマ割りをする場合でも、右から左に向けてコマの位置を下げていけば、見やすくすることが可能です。

反対に、右のコマが左のコマよりも下に割り振られていると、読者は「右から読むべきなのか、それとも左のほうが先なのか」と混乱してしまいます。順番通りに正しく読めるコマ割りを行わなければ、読者はマンガの世界に入り込むことができません。

インパクトを与えられる

コマ割りにメリハリをつけることによって、読者に強いインパクトを与えられます。主役が登場するシーンや、物語の山場を迎えるシーンでは大胆なコマ割りを行って、読者の注意を引くような工夫をするとよいでしょう。

たとえば「キャラクターがマスクを外す」というだけのシーンでも、ほかのコマよりも大きくコマ割りをすることによって特別な雰囲気が生まれ、期待感を煽る演出ができます。

すべてのコマを均等な大きさにしてしまうと、単調で盛り上がりに欠けます。大きなコマ割りや特殊なコマ割りをすることで、その箇所の重要度を強調できるため、読者の記憶に残りやすくする効果が生まれるのです。

マンガをおもしろくさせるために!意識したい7つのコマ割りルール

読みやすく飽きられにくいマンガにするためには、まずは基本的な共通のルールを理解しておきましょう。誰が読んでも違和感を覚えず、順番を間違えずにすんなりと読めるコマ割りを作ることができて、はじめておもしろいマンガを作る下地ができあがります。

①右→左、上→下に進むのが基本

大原則として、右から左・上から下に向かってストーリーを進めることが基本です。ほぼすべてのマンガや書籍がこの形式で書かれているので、この原則を脱してしまうと混乱を招きやすくなり、途中で読むのをやめられてしまう可能性も生じます。

順番が基本からずれる場合は、コマ同士の間隔を開けるなどの工夫をしましょう。たとえば右上から右下、左上、左下という順で4コマを読ませたい場合は、左右のコマの間隔を大きく開きます。それだけでも読み順を間違えさせない視覚効果を生み出すことが可能です。

②原則としてページあたり4段・3列を上限とする

コマ割りが小さくなりすぎてしまうと、ひとつのコマで伝えられる情報量が減り、文字も見にくくなります。目安としては1ページあたり4段・3列以上を作らないように心がけて、最大で8コマ以内に収めることを目指しましょう。

③強調したいコマは大きく描く

ストーリーの中でとくに重大な意味や役割をもつコマは大きく描きます。セリフがない、あるいは最小限のコマでも、大きくコマ割りを取ることで意味をもたせられます。ひとりのキャラクターに焦点を当てて、大きくコマ割りを取ってもよいでしょう。

断ち切り線(外枠)のギリギリまでコマを広げることを「断ち落とし」といいますが、この手法を使ってインパクトを高めてもOK。ページの内側にある「ノド」という部分は、印刷すると見えなくなってしまうので、ノドにまではみ出さないように注意しましょう。

④長方形でないコマも適宜使う

キャラクターの躍動感を生み出したいシーンでは、コマを斜めにカットするという手法も選べます。珍しい方法として、丸いコマを用意することもあります。ただし、多用すると、いざという場面でコマを強調しにくくなるので、基本枠としては90度の角を選びましょう。

⑤時間軸が同じコマは大きさ・形を合わせる

時間軸が同じ場合には、コマの大きさや形もすべて同じものに揃えることを意識しましょう。形や大きさが統一されていると、コマに優劣がつきません。同じ時間軸のシーンとして認識されやすく、誤解を招きません。

⑥人物・吹き出しの書き方も意識する

コマ割りありきにするのではなく、人物や吹き出しをどこに配置するのかを考えてからコマ割りを行いましょう。コマを作った後でセリフを考えると、コマの形と大きさにセリフの内容が合わず、魅力を引き出しにくくなります。

吹き出しは自分を壁に、相手を宙に浮かせることがポイント。人物は各コマで大きさを変えることも大切で、どこまでの時間軸を1コマに含めるかも考えましょう。人物の模写や吹き出しは、視線誘導やインパクトをつける上で大切な要素になります。

⑦見開きにしてコマ割りに違和感がないか確認する

1ページが完成したら、見開きにして全体像を確認します。ここで違和感があれば、コマ割りそのものを見直しましょう。とくに問題がなかったとしても、改善できるポイントを見つけた場合には、よりインパクトの強いコマ割りに変更して改善します。

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ビジネスマンガ制作なら専門会社への依頼がオススメ

自分自身や仲間内で楽しむマンガは別として、LPなどサイトのコンテンツで活用する質の高いマンガを自作することは難しく、一筋縄にいきません。業績をアップさせられるマンガやイラストを作りたい場合は、プロが揃う専門会社への依頼がオススメです。

マンガ制作にかかる目安の費用は、1ページあたり35,000~50,000円(モノクロ)、40,000~50,000円(カラー)で、別途企画進行費がページ数に応じて加算されます。詳しい費用や流れは別の記事で紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。

まとめ

マンガのコマ割りには、いくつかのルールがあります。とくにコマ割りを上から下、右から左に向けて行うことはマンガ講座などでも必ず教わる基本中の基本です。これらのルールを守ることで、読みやすくおもしろいマンガを作るための一歩を踏み出せます。

イラストを描く、ストーリーを考えるという作業と同じように、コマ割りも専門的なテクニックが求められる作業です。ビジネスマンガを作るのであれば、プロの制作会社に依頼して、品質の高いオリジナルのマンガを確保しましょう。

マンガビズ編集部

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