コラム

広告マンガの作り方 8) 二次利用を想定したマンガの描き方

マンガ制作

1:二次使用とは

まずマンガの二次利用とはどういうものを指すのかと言いますと

時事用語辞典では

二次使用権とは既存の著作物を編集、翻訳、映像化したり、キャラクター商品化したりする権利。※転載元https://imidas.jp/genre/detail/L-130-0108.html とあります

商業漫画では主に作家個人や、作家のマネジメント会社、出版社などがこの権利を所有している場合が多いため

マンガを原作とした、映画やアニメ、ゲーム化などにメディアミックス化され

さらにはグッズ化、海外展開などマルチに展開されます。

近来ではマンガで人気に火がついた作品は、メディアミックスされることが当たり前になりつつあります。

2:広告マンガの場合の二次使用

広告マンガの場合であっても、二次使用は存在します。

広告マンガの場合で、二次利用されるケースで言えば

チラシ用に制作したマンガをHPや、バナーなどに使用するケースやその逆のパターン

あるいは簡単に動きをつけて、動画にする等の場合が多いと言えます。

ただ商業マンガとは違い、連載などで人気を上げていくことは少ないので

映画化や商品化などのメディアミックス化されることは、なかなかありません。

逆に『島耕作』や『ブラックジャックによろしく』のように

すでに存在する著作物をあえて使用し、広告に使う場合もあります。

作品によっては、インパクトは絶大ですが、それだけ費用がかかったり

二次利用対して、細かい制約がある場合もあります。

3:二次利用する際の注意点

注意しなくてはいけないのが、契約によっては制作を依頼した発注者側であっても

マンガを二次利用することはできません。

二次利用を視野を入れている場合は、二次利用を許諾している制作会社を選択するか

個人の作家さんなどの場合、契約の際交渉する必要があります。

また、いざマンガを作ったとしても

2次利用を想定してマンガを作ってなかった場合は

2次利用したくても、使用料とは別に2次利用として使えるよう編集するための

追加費用が発生する場合もあります。

そのため、2次利用したい場合は、どのように使用するか想定して制作にかかる必要があります。

4:うまい2次利用の活用例

https://kintone.cybozu.co.jp/jp/kitomi/

こちらはキントーンという

サイボウズ株式会社が提供している、webデータベース型の業務アプリ構築クラウドサービスですが

マンガやマンガに登場するキャラをふんだんに使用し

WEBサイトだけではなく、冊子もプレゼントするなど二次利用

サイト全体をマンガから派生するテイストに統一しています。

https://cdp-integral.com/lp/

https://bell-face.com/4th_anniversary/

またこちらのサイトのように、マンガをとっかかりとして

サイトにキャラをちりばめ、普通なら情報の羅列するだけの頁に

うまく”引き”をつくっています。

https://hotelkeihan-cam.jp/tyoudoii/

一方こちらは、既存のマンガである

サラリーマン金太郎シリーズのキャラを使用し制作されています。

恐らくホテルのHPでマンガを使って

しかもあのサラリーマン金太郎でPRするホテルは、他にはないのではないでしょうか

非常に奇抜さと独自性、さらにインパクトを与えることに成功しています。

https://www.gatsby.jp/special/deodorant/

さらにこちらでは、コンセプトにあったマスコットのようなキャラクターを作り

そこから展開するというプロモーション方法をとっています。

こういった形で、単純にマンガを制作するだけではなく

様々な活用法があり、その活用法によっては、新たなプロモーションを展開することが可能になります。

5:2次利用を想定したマンガ作り

2次利用で様々なプロモーションを展開できると紹介させていただきましたが

では実際にどう作れば2次利用しやすいのか、なかなか分かりづらくあります。

2次利用の際は多くが、登場人物をカスタマイズして2次利用することが多いと言えます。

簡単に言ってしまうと、マスコットや、キャラクタープロモーションと言われる類のものです。代表的なものは、多くの方に愛されているキティちゃんやドラえもんがそうだと言えるのではないでしょうか。

広告マンガでも、マスコットや、象徴的なキャラクターを作ってほしいという依頼もありますが、広告マンガの場合、キャラクターに重きを置いてしまうと、肝心な伝えたい内容から、横道にそれてしまう危険性もありますので気をつけないといけません。

では、広告マンガの場合どうやってキャラクターを作っていくか。

広告マンガのみならず、マンガを作る際、必ず必要な登場人物が主人公とそれを”導くキャラ”になります。

主人公はお分かりになるかと思いますが。

それを”導くキャラ”とは、簡単に言うと主人公が一人悩み、行動し解決するだけでは

ドラマやストーリーは生まれにくく

多くのドラマは、人と人が交流・対話することで展開していきます。

時には家族として、友人として、恋人として、ライバルとして、師として、主人公と対話し交流することでストーリーが生まれます。

有名なマンガの分かりやすいところで言うと

ドラえもんののび太とドラえもん

明日のジョーの矢吹 丈と丹下段平

うる星やつらの諸星あたるとラムちゃんのような関係が、それに近いと言えます。

これを広告マンガに例えると

主人公は新入社員

それを導くキャラは、教育担当の先輩社員

何も知らない、分かっていない新入社員を

先輩社員が指導、教育することでストーリーが展開され

新入社員の目線を通じて、読み手にも伝えたい内容が分かりやすく提示されていきます。

ドラえもんが秘密道具の使い方を、のび太に教えている光景を

イメージすると分かりやすいかと思います。

もちろんこれは、あくまで設定の例の一つですが

こういう風にキャラの立場、性格、相手との関係をしっかり決めることで

2次利用したい際、どういったシチュエーションで使うかが分かりやすくなります。

新入社員と先輩を、男性と女性どちらにするかでもキャラクター性が変わり

その後の展開も変わります。

その他には,主人公がお客さん、導くキャラが店員というパターンもあります。

悩みを持つ主人公が

ふと目に入った広告をきっかけに、お店を訪れ

店員が主人公を導き、そのお店のいいところを紹介していく

リアリティがあり、読者はお店にわざわざ行かなくても

マンガ疑似体験できる仕組みになっています。

広告マンガの場合では、大きく分けると上記のパターンが王道と言えます。

こうして、二次利用の際は

登場人物のデザインだけでなく性格や立場などを

ふまえ、うまく活用していきます。

6:マンガ動画を二次利用する場合の注意点

近年では、スマホやタブレットの登場により

動画の需要が日々高まっており

特にyoutubeなどの動画配信サービスや

TwitterやInstagramなどSNSでも動画に特化した仕様に変化してきており

様々な場面で動画の広告が見られるようになりました。

マンガ広告でも、マンガ動画広告や、コミック動画広告と呼ばれ

アニメより簡易的ですが、マンガを使った動画の需要が高まってきました。

マンガ動画に関しては、マンガ動画用にマンガを描き下ろす場合と

通常通り制作したマンガを、二次利用し動画にする場合があります。

何が違うのかと思われるかもしれませんが

大きく違うのは、前者はコマ割りが無く、後者はコマ割りがあるというところです。

動画の場合、画角はほぼ決まっており、通常通り制作したマンガを

無理やり動画にすると、画面に余白が多くできたりします。

また例えば登場人物に動きをつけたい場合なども

それを想定したマンガの描き方をしないと思い通りの動きができないこともあります。

ですのでもし動画を作って、二次利用したいと思う際は

事前に、それを想定して作ることが必要です。

7:まとめ

せっかく時間と労力をかけて

制作したマンガを、一度掲載、公開しただけではもったいない

うまく活用して、世界にただ一つの広告、キャラクター、マンガを

展開してみませんか?

あるいはキャラクターやマンガを考え、発信しただけで満足はしていませんか?

発信しただけで、バスったり、認知をしてもらうのは今の時代難しいと言える時代で

より大事になっていくことは、発信し続けること、そしてより広く展開していくことかもしれません。

もしそういったことでお悩みでしたら

是非弊社マンガビズまで、ご相談くださいませ。

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マンガビズ編集部

この記事を書いたのは…

マンガビズ編集部