コラム

気になる広告漫画の料金(1)制作にどのくらいの金額がかかるのか?

広告マンガの知識

広告マンガを制作依頼する際に、だれもが気になるのが料金・相場だと思います。マンガ制作の料金は「ページ数」×「ページ単価」+「企画進行費等」で決まることが多いのですが、この計算方法に馴染みのない方も多いのでは。

今回マンガビズでは、「気になる広告マンガの料金」という連載を通して、広告マンガの制作にかかる料金の計算方法、相場、考え方についてご紹介していきたいと思います。

マンガ制作にかかる料金の相場はどのくらい?

マンガ制作の費用は、通常は1ページごとの料金である「ページ単価」に「ページ数」を掛けた「マンガ制作費用」と、広告マンガとしての企画・シナリオ・進行管理などにかかる「企画進行費(ディレクション費)」の二つを合算して算出することが多いです。
(制作会社によっては企画進行費がページ単価に含まれる場合や、個人のマンガ家などで企画進行費自体が不要な場合もあります。)

マンガ制作費用はカラーかモノクロかで異なる

マンガにはカラーマンガとモノクロマンガの2種類があります。実はこの2種類では、ページ単価が異なります。一般的には、カラーマンガのほうがモノクロマンガに比べてページ単価は高くなる傾向があります。

制作会社によってページ単価には幅がありますが、
・カラーマンガ:35,000~50,000円
・モノクロマンガ:30,000~45,000円
と、カラーとモノクロではおおよそ5千円ほどの差がでていることが多いのではないでしょうか。

このページ単価は、依頼するマンガ家によって異なるケースがあります。他所で連載を抱えているような実力のあるマンガ家であれば単価は上がりますし、逆にいえばマンガのスキルが高くとも、まだ知名度が高くない(つまり手が空いている)マンガ家であれば、比較的安価で依頼できる可能性があります。
制作会社によっては所属しているマンガ家の誰を選んでも一律料金で依頼可能なケースもあります。

例えば5ページのカラーマンガを制作したいとなったとき、仮にページ単価を4万円と置いた場合は40,000円×5ページなので、200,000円が「マンガ制作費」として見積もられることになります。

カラーとモノクロでなぜ料金が異なるのかについては下記記事で詳しく解説しています。

企画進行費はページ数や企画内容によって決定

上記のマンガ制作費に合算されるのが、企画進行費(ディレクション費)です。

企画進行費は企画の内容によって金額も大きく変動します。
例えば1ページのみのマンガであれば工数も抑えられるため安価ですが、100ページのマンガを作りたい、マンガLPを作りたい、連載にしたい、といったような場合は自然と企画全体のボリュームが出てきますので、企画進行費も大きくなってきます。

この企画進行費は制作会社やマンガ家によってそれぞれ全く違う料金計算方法を取っているため、一概に「この金額です」とは言えないのが実情です。
一例として、マンガビズでは5ページ以内であれば5万円、10ページ以内であれば10万円と規定しています。厳密には異なりますが、1ページ1万円計算といえばわかりやすいでしょうか。

企画進行費って削減できないの?

よくあるご質問です。「マンガ制作ってマンガを描くのにかかるお金なんだから、企画進行費って別にいらなくない?」というものです。
結論としては、削ることは可能ですが、それに応じてクオリティは低くなりますし、納期は後ろ倒しになります。制作会社によってはご依頼自体が出来ないケースもあると思います。

マンガ制作の企画進行の具体的な業務は、主に下記のとおりです。

  • 打ち合わせ
  • マンガ活用の企画制作(ページ数決定や用途含む)
  • マンガのシナリオ制作
  • マンガ家のスケジュール管理、金額交渉、依頼
  • マンガ家から提出された制作物のチェック、校正
  • クライアントとの進行やりとり
  • 案件全体の納期管理
  • クオリティコントロール
  • (場合によっては)セリフなどの写植

企画進行費を削るということは、これらを全て無くすということになります。シナリオは全て自分たちで作らないといけなくなりますし、マンガ家との金額交渉やスケジュール調整、制作・修正依頼全般も自分で行う必要があります。

マンガ作成の企画進行費が具体的にどのような作業にかかる内容なのかは、下記記事をご参照ください。

フリーランスのマンガ家に依頼したら安くなる?

フリーランスのマンガ家に依頼する場合は、マンガ制作会社に依頼するより安価で制作が可能なケースが多いです。
マンガ制作を行っているフリーのクリエイターは数多く、TwitterやPixivなどのSNSから、クラウドワークスやココナラなどのクラウドソーシングサービスなど、様々な場所で探すことが可能です。

フリーランスのマンガ家へ依頼する場合の料金は、本当に人それぞれとしか言いようがありません…。
人によってスキルが違えば、スケジュールも違います。広告マンガの経験があるかないかによっても、料金相場は異なるのではないでしょうか。

筆者がクラウドソーシングサービスで検索していて、「1ページ3000円で対応します」と書かれているクリエイターを見たことがあります。一方、同じクリエイターが1ページ2万円で受注している案件もありました。同じマンガ家でも、料金が違うとなると、いよいよもって相場が分からなくなります。

これはシンプルな問題で、「単価の高い仕事にはクオリティを高く、単価の低い仕事は優先順位を下げている」というものだと思われます。
もちろん実績の少ないマンガ家の場合はこの限りではありませんが、基本的にはしっかりと予算が与えられる案件には高品質な作品を提出しようとするのは自然なことだと思います。

つまり、安く依頼することは可能ですが、それに応じてマンガ家も工数や優先順位を下げる可能性があるということです。
制作会社とフリーランスの比較については、料金以外の部分についても下記記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

マンガ制作を安価に抑える方法とは

広告マンガを制作依頼する際に、どうしても予算が限られていて発注が難しい、というケースもあると思います。
そんなときは、予算内で制作を可能にするために下記の方法を試してみることをおすすめします。

発注前に、無料の企画相談を依頼する

マンガ制作を検討する際に、「だいたい○ページで…」とあたりをつけてご相談に来られる方が多くいらっしゃいます。
しかし、マンガのページ数は企画を詰めて、プロットを制作することではじめて適正値がわかります。つまり、事前に想定していたページ数より多くなることや少なくなることが十分に発生しうるということです。

逆に言えば、予算から逆算してページ数を決定し、その中で実現できる企画もあるということ。

例えば5ページのマンガと8ページのマンガでは、仮にページ4万円だとすると5ページ=200,000円/8ページ=320,000円と12万円の開きがでます。
ただ、8ページの内容を5ページに収めることも可能です。

マンガビズでも、こうした企画立案はお問い合わせの段階で無料で行っています。「このくらいの予算しかないんだけれども…」と一度お問い合わせしていただければと思います。

マンガ家の事例として掲載可能にする

ページ数を調整する他にも、事例掲載の許可があるかないかで制作金額のディスカウントが発生する場合があります。

広告マンガのお仕事は、マンガ家にとっては自身をPRする貴重な機会です。自分が制作したマンガが世の中に広く出回るには高いハードルが存在しますが、広告マンガの場合は「企業が利用する」ということだけで広告価値があります。

「○○様の漫画を制作しました」という形でポートフォリオに加えたいというマンガ家は非常に多いため、事例掲載をOKにする代わりにディスカウントの交渉を行うのは一つの手です。

マンガビズ編集部

この記事を書いたのは…

マンガビズ編集部