初めてでもわかる4コマ漫画の作り方!注意点、魅せるポイントも解説
イラストを描くことが好きな人はもちろん、それほどイラスト自体には興味なくてもノートの端に4コマ漫画を描いたことのある人は多いかと思います。
「漫画を描く」というと難しそうに思えるかもしれませんが、4コマ漫画には作り方にコツがあり、そのポイントをおさえることで案外作れてしまうものなのです。
この記事では、初心者でもわかりやすいように4コマ漫画の作り方を解説しています。「広告等で4コマ漫画を利用してみたい」と考えている企業の方などに参考にしてもらえれば幸いです。
4コマ漫画作りの流れをかんたんに解説
まずは4コマ漫画の作り方を大まかに解説していきます。基本的な工程なので、どんな作品を作るにしても共通している作り方だと考えてください。
タイトル・コマの枠線を書く
4コマ漫画の要となるコマの枠線を書きます。サイズは自分の描きやすいサイズで構いませんが4つのコマは必ず等間隔で配置してください。
タイトルは、タイトル枠をつける場合とつけない場合があります。自分の好きな方を選んで書いていきましょう。
ストーリーの構成
ストーリーの構成を考える上で一番大切なのは「起承転結」です。中には起承転結を用いない作品もあるかと思いますが、最初のうちはこの起承転結をしっかり意識してストーリーを考えると、基本的な構成作成が身に付くでしょう。
イラスト・吹き出しの作成
ストーリーが決まったら実際にイラストや吹き出しを書き込んでいきます。1つのコマの中にどのように吹き出しを配置するかも大切なポイントです。視線の流れを考えてどのコマをどのように読ませるのかを考えなければならないからです。
イラストを描く場合も同じことが言えます。単調な絵面にならないように工夫することも重要です。詳しくは後述していきます。
タイトルをつける
最後にタイトルをつけます。人によっては最初にタイトルをつけることもあるかと思います。タイトルをつけるのは必ず最後でなくてはならないという決まりはないので、自分のやりやすい順番で作成しましょう。
ただ、描く前と完成後では作品の全体的な雰囲気が変わる可能性があります。よりピッタリとくるタイトルをつけるには、完成後にその作品を改めて読んでみてからタイトルをつけるとよいでしょう。
4コマ漫画作りの基本「起承転結」は必ずおさえる
4つのコマでストーリーを構成する方法として基本的なものに「起承転結」があります。この起承転結とは、日本の物語に使われている4幕構成です。
・起:物語の始まり(キャラクターの自己紹介や事件の発覚などを描く)
・承:物語を展開(起で始まったキャラクターや事件などの進展を描く)
・転:物語の流れが変わる(キャラクターの感情や事件の展開が予想外な方向に動く様子を描く)
・結:物語のオチ(転で変わった流れを、ひねりを効かせて着地させる)
この4幕を意識するだけでまとまったストーリー構成が作れるようになります。オチの作り方はさまざまですが、自分の経験をネタにすると比較的作りやすくなります。日頃から面白かったことなどをメモしておくと役に立つでしょう。
マンガのストーリー構成については下記記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
起承転結以外のポイントも意識して魅せる漫画を作ろう
基本の起承転結を理解したら、それを元にアレンジすることも可能です。魅せる漫画を作るには、他とは違うオリジナリティが大切になります。
オチの配置・数
基本の型ではオチは最終コマ、つまり4コマ目になりますが、アレンジを加えることによりオチをどこにつけるかを工夫できます。また、オチは1つとは限りません。最初のオチをつけた後、さらに展開した2段階オチをつけるという方法もあります。
オチを先に決めるか、後で決めるか
オチは4コマ漫画の最重要コマです。このオチを最初に決めておき、それありきのストーリー展開をする方法と、最初にキャラクターや背景を描いてからオチをどうするか考える方法があります。
どちらにしてもオチには意外性が大切です。自分が考えやすい方法で、よりよいオチのつけ方を探してみてください。
登場人物の配置
登場人物の配置は4コマ漫画に限らず、漫画には大切なポイントです。前のコマと位置関係が変わっていると読者は違和感を覚えてしまいます。
読者の視線の流れ
4コマ漫画は1コマごとに右から左へと視線が流れるようにしましょう。1コマ目の右から左、2コマ目もまた右から左へと視線は進みます。
それを意識してセリフや登場人物の配置を考えると、ストーリーをスムーズに読み進められます。視線を線でつなぐとすれば、4コマ内を1本の線でつなぐことができれば合格です。
文字・背景の装飾
文字も4コマ漫画にとって大切な部品です。1種類の書体、同じ大きさの文字ばかり使っていると単調に見えてしまうものです。
背景にもこだわって装飾を加えると、より魅力的な4コマ漫画となるでしょう。
4コマ漫画のよくない作り
4コマ漫画作りにおいて、用いるとわかりづらくなってしまうものがあります。ただし、4コマ漫画作りに慣れたらあえて取り入れると面白くなるケースもあるので、一概に「悪い」とは言えません。
登場人物が多すぎる
4つのコマで展開するのに何人もの登場人物が出てきてしまうと、誰がどのセリフを話しているのかもわからなくなってしまいます。1コマで登場するのは1人~3人くらいにしましょう。
セリフが長すぎる
小さなコマの中にたくさんの文字が並んでいると、それだけで読む気が減退してしまいます。内容が通じる最小限の表現でセリフを考えていきましょう。
簡潔なセリフでのストーリー展開は内容がわかりやすく、イラストも広く描けるので魅力的な漫画に仕上がります。
設定の理解に時間がかかる
特殊な世界観の作品であると、その時代背景などの説明から入らなければなりません。4コマという限られた中でオチまでたどり着くには、特殊な設定は不向きです。
日常的な現代設定であれば、説明なくストーリーに入っていけるのでおすすめです。特殊な設定であってもできるだけシンプルな説明を心掛けましょう。
構図の変化に乏しい
4コマとも同じ構図でセリフだけが変わっていくような漫画は変化に乏しく読者に退屈な印象を与えてしまします。
同じ場面でのストーリー展開だったとしても、カメラワークを工夫してズームインやズームアウト、あおりなど動きのある構図作りを心掛けましょう。
オチのインパクトが薄い
「え?これで終わり?」と思われるような弱いオチでは4コマ漫画としての面白味に欠けます。意外な展開からのさらに意外なオチをつける、ツッコミを入れて落とすなど面白くインパクトの強いオチをつけることが大切です。
オチを変えると印象は変わる
先程「オチのインパクトが薄い」と面白味に欠けるという話をしました。実際に下記の4コママンガをご覧ください。
左のマンガに比べ、右のマンガのほうが4コママンガっぽさがあるのではないでしょうか。これは、オチが読者にとって予想しづらいものになっているためです。
オチをつけるための手法の1つに、「読者の予想を裏切る」というものがあります。もちろんこの手法以外にも様々な方法はありますが、ネタとして一番考えやすいものだと思います。
作り方は簡単です。まずは左のマンガのように、とりあえず考えついた流れでマンガを作っていきます。そして、その後に作ったコマのなかから1つのコマをなくしてみましょう。意外と削れるコマはあるもので、「このコマがなくても話は繋がるな…」という気付きが得られます。
左のマンガに比べ、右のマンガのほうが4コママンガっぽさがあるのではないでしょうか。これは、オチが読者にとって予想しづらいものになっているためです。
オチをつけるための手法の1つに、「読者の予想を裏切る」というものがあります。もちろんこの手法以外にも様々な方法はありますが、ネタとして一番考えやすいものだと思います。
作り方は簡単です。まずは左のマンガのように、とりあえず考えついた流れでマンガを作っていきます。そして、その後に作ったコマのなかから1つのコマをなくしてみましょう。意外と削れるコマはあるもので、「このコマがなくても話は繋がるな…」という気付きが得られます。
まとめ
4コマ漫画はその名のとおり4つのコマの中でストーリーを進めオチをつける必要があります。それには基本となる起承転結をしっかりと理解しておかなければなりません。
ストーリー構成の他にも登場人物やセリフの配置、視線の流れなどに気を配る必要があります。より魅力的な4コマ漫画を作るためには、構図に変化をつけたり意外性のあるオチをつけたりと工夫も必要です。
4コマ漫画は、個人でも比較的かんたんに描けるものですが、ビジネス効果の高い4コマ漫画を作ろうと考えているのであれば、専門の制作会社に依頼することもおすすめです。
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