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広告漫画の作り方 (2)シナリオの土台を作る

広告漫画の作り方 (2)シナリオの土台を作る

前回の記事では、広告漫画を作成する前に目的を定めるべき、という内容をご紹介しました。今回は目的を決めた後、実際にシナリオ(プロット)を作成する上でのポイントをご紹介していきます。

シナリオ構成に必要な方法として、起承転結と5W1Hと呼ばれるものがあります。
さらにマンガでは絵と文章により構成されますので、読者がストレスなく読み進めるためには、ある程度文字数を制限したり、情報を制限する必要があります。

(1)起承転結

起承転結とは、文章やストーリーの構成の仕方を表したものです。

起:書きたい事の提起
承:提起した内容を詳しく説明
転:承で書いた内容とは反対の事を書き山場を作る
結:結論を書く

このように4段階に分けて、それぞれ考えていくことができ。
最終的にそれぞれの文章を組み合わせることで、一つのシナリオとして成立させることができます。

この起承転結を使って作られた有名な頼山陽の漢詩があります。

  • 京の五条の糸屋の娘
  • 姉は 一六 妹 一四
  • 諸国大名は弓矢で殺す
  • 糸屋の娘は目で殺す

京都の五条にある、糸屋の娘姉妹
姉は16歳で妹は14歳
諸国大名は弓矢で敵を殺し
糸屋の姉妹はお客を目で殺す

という意味になります。

各段落を起承転結に照らして読んでみます。

起:京の五条の糸屋の娘
起で登場人物や場所など物語の舞台を提示し
承:姉は 一六 妹 一四
承で起で提示した内容をさらに掘り下げます
転:諸国大名は弓矢で殺す
諸国大名など、承で書いた内容とは反対の事を書き読者の目を引きます
結:糸屋の娘は目で殺す
転で提示した内容をふまえ、結論を書き、物語を締めます。

このように起承転結で沿って、構成することで
時系列に沿って文章を書くよりも、様々な展開を構成することが可能になります。

(2)5W1H

5W1Hとは、Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)を指し示す言葉です。
5W1Hを意識し文章を構成することで、伝えたい情報の主旨が明確になり、かつ過不足なく伝えることができると言われています。

例えば「8月10日午後3時に株式会社▲▲▲本社の会議室にて、株式会社LIAの営業がホームページ更新方法の説明を行います。操作方法が理解しやすいように、実際の機能を用いて実演します。」という文章を5W1Hで紐解くと…

  • When「いつ」… 8月10日午後3時
  • Where「どこで」…株式会社▲▲▲本社の会議室
  • Who「誰が」…株式会社LIAの営業
  • What「何を」…ホームページ更新方法の説明
  • Why「何故」…操作方法が理解しやすいように
  • How「どのように」…実際の機能を用いて実演する

となります。

5W1Hの構成に当てはめ、箇条書きにすることで、情報の過不足に気づきやすくなります。
加えて、自分自身も伝えたい情報の主旨を見失いにくくなります。

会話では理解できない情報があっても、すぐに相互確認ができますが、会話と違い、マンガでは相互の確認は基本的には取れません。
理解できない情報が書かれていた場合、読者はそこで読むのをやめてしまう可能性が高くなります。
そのためこちらが伝えたい情報が、過不足なくしっかりと読者に伝わっているかという点を、プロットを制作する時点で随時確認していく必要があります。

(3)文字数の制限

プロットでは過不足なく情報を伝えることが必要ですが、そのためにセリフやナレーションの文字数が長くなってしまうと、読者にストレスを与えてしまい、途中で読むのをやめてしまう恐れがあります。
マンガは絵を主体として構成しますので、文章で絵が描けるスペースがなくなってしまうと、そもそもマンガで制作する意味がなくなってしまいます。

基本的には、1コマに入るフキダシの数は2つほど、1つのフキダシには大体10文字を4列まで…という基準があります。
仮に1ページに6コマの絵が入る場合、1ページに大体480文字が限度になります。

文字数がこれを超えてしまう場合は、読みにくくなってしまうこともあります。
もし伝えたい情報が多い場合は、情報ごとに優先順位をつけ、時には取捨選択していく必要もあると言えます。

まとめ

伝えたいことをまとめるという意味では、マンガも文章も同じです。規則や法則にのっとって組み立てていくことで、より簡単・スピーディーに、プロットの土台を制作することが可能になります。

ただし、マンガの場合は、情報をいかに絵で伝え、そして文章やセリフで補足するかが重要になってきます。
例えば、マンガの場合は「山の頂上でペットボトルの水を、ごくごく勢いよく飲んでいる男」という5W1Hのほとんどの要素を文章で説明しなくても、絵ですべて説明できます。

今回はプロットを作成する上でのテクニックをご紹介しました。
次回は組み立てたプロットをマンガに組み込みマンガで表現することで、いかに読者を引きつけることができるかを考えていきたいと思います。

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