初めてでもわかる、WEBTOON(ウェブトゥーン)の作り方解説その3~仕上げ・公開編~
ネームまで作ったウェブトゥーンを
今度は色を塗ったりして仕上げていきましょう。
まだネームを作っていないという方は,先にこちらを是非ご覧ください。
引き続き作品は,クリップスタジオというソフトで仕上げていきます。
1:下書きと清書
まずネームで描いたラフな線の上に下書きを描いて、清書していきます。
こちらの工程は、横書きのマンガを制作する工程と,特に変わりはありませんが
注意点としては
ウェブトゥーンの場合は、一つのコマがより大きく強調されますので
大きく絵が表示されてもいいよう,なるべく丁寧に仕上げていきましょう。
また、あとで位置調整できるよう、一コマごとにレイヤーを分けると便利です。
2:着彩
清書が終わったら、色を塗っていきます。
ここでは、通常横読みマンガでは、ベタ(黒を塗る)や、トーンを貼っていくなどの
いわゆるモノクロで色を入れていきますが
ウェブトゥーンの場合は、通常フルカラーで色を塗りますので
この点が大きく違う工程の一つと言えます。
ウェブトゥーン連載になると、着彩の工程を一人でこなしていくのは
大変な作業になることが予想されますので
分業体制で、着彩だけを担当するクリエイターをアサインすることがあります。
色の塗り方に関しては、それぞれクリエイターやジャンルによって
変わってくると思いますが
多くのウェブトゥーンの作品では、着彩の特徴として
光と影、つまり陰影をより表現している着彩法が多く見受けられます。
エフェクトで残像や光を足したり、その場の空気感を繊細に描き出しています。
まるでアニメや映画の特殊効果のよう技法です。
横読みマンガではなかなか表現しにくい
ウェブトゥーンでは着彩のトーンマナーによって
作品の印象を、読者に植えつけることが可能です。
また細かな表現法として
イラストだけでなく、フキダシの中やテキストに色をつけることで
よりキャラクターの心情などを色で表現できます。
3:仕上がりチェックと書き出し
着彩が仕上がったら,全体的なバランスをチャックします。
ここで重要なのが
必ずPCだけではなくスマホでチャックする
ということです。
ほとんどの方は、液晶タブレットやipadなど
いわゆるPCモニターやタブレットで作業していると思いますが
読者の多くは、スマホで作品を読みますので
読者の目線で見るという意味でも、必ずPCではなく,スマホ用に作品を変換してチェックします。
そうすると思っているより、フキダシが小さいや,文字が多い、間が空きすぎているなど
作業中には気づきにくい点が、客観的にチェックできます。
もしクリップスタジオで作業中でしたら
クリップスタジオではコンパニオンモードを使って
作業中のファイルを、スマホ用のアプリに転送して
スマホで制作しているウェブトゥーンをチェックすることが可能になります。
https://tips.clip-studio.com/ja-jp/articles/4001
4:ウェブトゥーンを公開する方法
ウェブトゥーンができたら、画像として書き出します。
しかしウェブトゥーンの場合、かなり縦長ですので
印刷やそのままXやinstagramなどの、SNSに上げるということは困難になります。
またWEB上にアップするといっても
自分でコーティングして上げれるという方は少ないと思いますので
そこでウェブトゥーン作品を投稿できるプラットフォームを利用するのが
一番手軽に作品をスマホで閲覧できる手段となります。
例えば
CLIP STUDIO SHARE
https://share.clip-studio.com/ja-jp
スポットライト
PLAYTOONS
のようなものがあります。
機能によっては、非公開や限定公開できたり
課金機能を付けることもできます。
また,こういったプラットフォームに作品をアップすることによって
Xなどの多くの人が目にするSNSに、URLを貼ってシェアすることが可能となります。
5:まとめ
いかがでしたでしょうか?
弊社で例として作っていた作品は
こちらからご覧いただけます。
まずは簡単なものでいいと思いますので
ウェブトゥーンを描いてみて,そして是非スマホで閲覧してみてください。
日本では,まだまだ横読みマンガで大ヒット作品が生まれているため
ウェブトゥーンがその牙城を脅かすのは、まだまだ先のことになるかもしれませんが
大企業や海外から、巨額の投資が入ってきたりと、市場の動きが活発化している様子を見ると
大きな期待感を寄せられているのは、確実です。
今からでも是非ウェブトゥーンに注目してみてはいかがでしょうか。
また弊社では随時、ウェブトゥーンを一緒に制作できる作家様を募集しております。
こちらから是非ご応募ください。
またウェブトゥーンを使ったPRをお考えの企業様も、是非お問い合わせください。
資料請求だけでも承っております。
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