TOP マンガ制作コラム マンガの作り方 広告マンガ案件が受注しやすくなる、ポートフォリオの作り方~広告マンガを描いて稼ぐ秘訣~

広告マンガ案件が受注しやすくなる、ポートフォリオの作り方~広告マンガを描いて稼ぐ秘訣~

広告マンガ案件が受注しやすくなる、ポートフォリオの作り方~広告マンガを描いて稼ぐ秘訣~

企業などの広告にマンガを載せて、配信、展開していく広告マンガ。

そのマンガは、弊社に登録していただいている

マンガ家さんやイラストレーターなどクリエイターの方々に制作のご協力をお願いしています。

ただ弊社にパートナーとして登録いただいたすべての作家さんに

案件をご紹介できる方というと、残念ながらそうではありません。

お客様のこういうタッチがいい、こういうキャラがいい、ターゲットの年代など、様々な要件定義の中で、ご意向にマッチした作家さんだけが選ばれるためです。

ではどんなマンガ家さんやクリエイターさんが案件を受注しているのか

これから絵の仕事をしていきたいと思っていらっしゃる方、必見です!

1:登録には審査があります

まず弊社にクリエイター応募してみたいと思っていただいた方に

伝えておかなければいけないことは

弊社にクリエイター登録する際には、登録審査を行っております。

残念ですが、イラストやマンガを描いて収入を得たいと思っている方全員が

弊社のクリエイターに登録して、案件を紹介してもらえるわけではありません。

理由としましては

登録していただいた方には、なるべく多くの人に案件を発注したい

また信頼できるクリエイターの方々に登録していただいているということは

お客様にとっても、弊社に安心してお仕事をご依頼いただけるということにも繋がります。

そのため、登録をお断りした方には本当に心苦しいですが

審査を設けさせていただいております。

審査するポイントは

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①ポートフォリオがしっかり用意されているか

②メール対応が誠実かつ、滞りなく対応可能か

③連載や広告マンガなど、商業作品の経験

④現在すでに登録していただいているクリエイター様の作品との比較

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になります。優先順位としては①から順に重視していくことになります。

①残念ながらマンガのポートフォリオが用意されていない方は

そもそも案件をお願いすることが難しいため

お断りするか、制作していただいた段階で、改めて審査させていただくことになります。

②どのくらいのスピードで返信の対応を頂けるか、回答や文章は丁寧かなど

ビジネスとして、取引を正常に行えるかを審査させていただきます。

③商業経験がない方(同人誌やWEB活動など)でも登録は可能なのですが

デッサンや背景描写など、商業案件に求められる、作画のクオリティが必要になります。

オリジナリティがある作風でも、作品が広告としてニーズがあるかを審査させていただいております。

④すでに多くの経験豊富なクリエイターの方に登録していただいているため

その方々と差別化して、案件を獲得できそうかを審査させていただいております。

応募は増えており、今後審査もおのずと厳しくなる可能性がございます。

挑戦してみたいと言う方は、なるべく早くご連絡いただくことをお勧めさせていただきます。

ただ弊社の審査に無事通り、登録していただいても

案件を受注するには、“お客様の審査”に通る必要があります。

2:目を引く作品(ポートフォリオ)

ここでまず案件を受注してから、マンガ家さんに案件をお願いするまでの手順をご紹介します。


案件の受注

弊社の営業担当とお客様が打ち合わせを行い

予算やスケジュール、企画、契約内容などで合致した場合

受注となり案件の作業がスタートします。

②企画案すり合わせ

受注が決定すると、まず弊社スタッフがお客様と企画のすり合わせを行います。

どういったマンガを描きたいのか、どのくらいのボリュームか

ターゲットはどこか等々、お客様にヒアリングしディスカッションするかたちで決めていきます。

③作家選定

ある程度の企画が固まった段階で

企画やお客様のイメージに合ったマンガ家さんの選定作業に入ります。

その場合選ぶ工程は2パターンあります。

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A:お客様が弊社に登録していただいている、マンガ家さんのポートフォリオ集を見て

選別する場合。

B:お客様の要望をお伺いして、弊社がマンガ家さんを選別する場合

があり。

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Aのパターンで言えば、作家さんのポートフォリオを見て選ぶということになりますので

多くの作家さんがいる中で、ご自身のポートフォリオ、作品がお客様の目に留まる必要が出てきます。

そのためポートフォリオは作家さんの“顔”といっても過言ではありません。

もちろん企画内容は様々で、どれ一つとっても同じよう企画はありませんし

中にはお客様の”好み”も審査基準に反映される場合もあります。

ただ数あるポートフォリオの中で、このマンガ家さんだ!と選ばれる方の

ポートフォリオには、ある傾向があります。

3:受注できるマンガ家さんのポートフォリオの特長

①キャラクターの顔のデザインがよく分かる

数あるマンガ家さんたちがいる中で、漫画家さんの“違い”が一番現れるポイントが

“キャラクターの顔のデザイン”になります。

クライアント様も、そしてその先の読者も、まず一番マンガを見て

目に入ってくるのは、キャラクターの顔なので。

キャラクターが描かれた絵が少なかったり、キャラクターが小さく描かれていたり

正面の顔の絵がなかったりと

キャラクターの顔にフォーカスしたポートフォリオになっていない場合

選定される確率は減ってしまうと言えるでしょう。

②背景や小物の描きこみがしっかりとされてる

広告マンガでは、背景や小物の描きこみを求められることは、実はかなり多いです。

特にオフィスやマンション、ビル、車など現代の背景描写の描きこみ

小物であれば、スマホやパソコン、時計や鞄など

主にビジネスシーンで使われる小物の描きこみを求められる機会が非常に多く。

こういった背景や小物がキャラクターと一緒に描かれている、ポートフォリオは

発注される機会がグーンと上がると言っていいでしょう。

お客様の中には、背景のパースがあっているか

キャラクターと背景、小物の描きこみ具合のバランスなども、チェックされる方もいらっしゃいます。

特に望ましいのが、背景だけ描かれているカットよりも

背景の上にキャラクターもしっかり描かれているカットがあると、より望ましいです。

③カラーで描かれている

この点に関しては、弊社で取り扱っている案件に限りますが

マンガには、モノクロとカラーとがあります。

商業マンガで描かれているものの大半はモノクロマンガですが

弊社の広告マンガ案件の場合は、大半がカラーマンガの案件になります。

そのため、マンガ家さんやイラストレーターさんがどのような色づかいで

絵を描くのかは重要な選定ポイントになります。

モノクロだけしか載っていないポートフォリオは

カラーマンガの作品を載せることをお勧めします。

④広告マンガのポートフォリオがあるか

マンガ制作の工程の中に、ネーム作業というものがあります。

コマの割り方、構図、キャラクターの表情

フキダシの位置などなど、を確認する設計図のようなものですが

広告マンガの場合ももちろんネーム作業があり

すべての案件で、お客様によるネームの確認を行っていただきます。

そのためポートフォリオには、ちゃんと綺麗にコマ割りがされている

マンガ作品があるとより仕上がりをイメージすることででき、受注につながりやすくなります。

イラストだけや、キャラクターデザインしか載せていないなどは、マンガの仕上がりをイメージしづらい、あるいはコマ割りに不安が出てきてしまうため

マンガ作品があれば載せることをお勧めします。

さらにマンガ雑誌載っているような連載マンガと広告マンガでは

マンガのテイストや、コマの割り方に少し違いがあるため

マンガ雑誌での”連載マンガ”よりも

今まで携わったことのあるか”広告マンガ”の方が

お客様が完成イメージを持ちやすく、受注する確率も上がる言えます。

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以上に挙げたポイントを必ずクリアしていないと

受注できないか言うと、必ずしもそうではありませんが

受注の確率は高くなると言っていいと思います。

4:経歴よりも、SNSよりも、ポートフォリオ!

あくまで弊社の案件に限ったことではありますが

過去の商業誌での連載経験や、SNSのフォロワー数などでマンガ家さんを基準に

作家さんを選定する案件は、現状ではあまりないと言えます。

そのためポートフォリオの作品を見て、発注を決めることがほとんどですので

商業誌での連載経験がない方や、SNSで活動されていない方でもチャンスは大いにあります。

だからと言ってSNSでの活動が無駄になることは決してありませんので

積極的に活動されている方は、今後も是非継続していただければと思います。

また案件のストーリー制作を、作家さん※にお願いすることは今のところありませんので

ストーリーテリングの技術などを見られることはありません。

※シナリオライター希望の方を除く

絵のクオリティやテイストがなによりも大事ということになりますので

その点を前面に打ち出すポートフォリオを作っていただけるといいと思います。

5:ポートフォリオと同じくらい重要!受注できるマンガ家さんの対応

クリエイターとしては、継続して案件を受注していきたいと思うのは当然だと思います。

ただ継続して受注するには、作品に対する反響だけでなく

業務への態度や対応も評価のポイントになります。


①連絡のレスポンスの早さ、遅いと2度3度の継続受注に繋がらない

ポートフォリオと同等に、作家さんにお仕事を発注する場合の

非常に重要なポイントとして“連絡のレスポンスの早さ”が挙げられます。

なぜレスポンスの早さが重要なのか

もちろん、スムーズに案件を遂行するために重要ということもありますが

それだけはありません。

レスポンスが遅いと、多忙のため案件の遂行ができないと判断して

こちらからお断りする場合や、お客様の第一希望だったにもかかわらず

レスポンスが早かった他のマンガ家さんを優先してご案内する場合があります。

また案件には必ず納期があり、納期を守ることは特段の理由がない限りは必須になります。

そのため納期に合わせて、連絡を頻繁に取っていただける方でないと

こちらも状況が把握できず、お客様の信頼を損ねてしまう原因にもなりかねません。

そのため、なるべくレスポンスを素早く対応することは、継続して受注するための必須条件と言えます。

もし忙しくて、返信が遅くなってしまう、滞ってしまう可能性がある場合は

その旨、事前に必ず伝えるようにしましょう。


②修正へのスムーズな対応

広告マンガの案件の場合

修正への対応が、作品の質を上げるのに非常に重要なステップとなります。

そのためほとんどの案件に、修正が発生すると言えます。

程度は案件によって、様々でセリフの修正、絵の微調整から

コマやページの絵をすべて描き直す場合もあります。

当然、一度時間や思いをかけて完成させた作品に、修正を加えることは

クリエイターの皆さんにとっては、大きな負担となることは承知ですが

お客様にとっては、完成品を見てみないと、気づかなかった訴求ポイントなどが

どうしても出てきます。

さらには、完成したマンガ広告は、多くの人の目に触れることになるため

修正によって、クオリティをさらに高め、お客様の求める広告へと

ブラッシュアップしていく必要があります。

もちろん修正がなるべく出ないように、慎重に工程を進めてはいきますが

正直なところ、時には度重なる修正の要求に、耐えられない作家様もいらっしゃいます。

そのため修正に誠実に対応できる、メンタルの強さが要求されると言えます。

かつて手塚治虫先生がおっしゃった

『マンガはハングリーアートだ』

広告マンガも例にもれず、ハングリーアートと言えるのではないでしょうか。

6:対応の評価によっては、お客様に紹介できないことも

案件を対応していただいた際に

レスポンスが滞ってしまった、途中で対応を辞める、納期を守れなかった、暴言を言ってしまった

などが続いてしまった場合、どれだけ素晴らしい作品を制作いただいても

案件の発注をできないと判断する場合があります。

もし案件の対応中に、不満や遅れ、トラブルが発生した場合は

その時点で相談するように心がけましょう

中には厳しく細かい修正が要求される場合もあります。

厳しい修正が重なって、モチベーションが下がりそうな時も

バックアップの体制を整えていますので

必ず途中で投げ出さず、弊社スタッフに相談するようにしていただければと思います。

7:広告マンガは稼げるのか?

作家さんたちにとっては気になる話だと思いますが

広告マンガで稼いでいる作家さんは本当にいるのか・・・

回答は広告マンガで稼いでいる作家さんはいます。

ただ正直、稼いでいる作家さんは上位数パーセントほどと言っていいと思います。

中には企業のSNSで連載を持って、そこから雑誌の連載に繋がったり

複数の制作会社や企業から、絶え間なく依頼が入り

スケジュールが1年ほど先まで埋まってしまっている作家さんも複数いらっしゃいます。

ただマンガ雑誌での連載のように、単行本になって印税収入や、アニメ化になって著作権収入、といった副収入などはほとんどありませんので

継続して受注していく必要があると言えます。

弊社で受注していただくメリットとしては、たびたびクラウドソーシングなどで見られるような

低単価案件はありません。

作家さんに還元できるよう、価格交渉も柔軟に対応しています。

マンガを描くこと、絵を描くことが好きな方、是非、仕事にしてください。

8:ライバルは日々増えていく

弊社でも、作家さんを随時募集しておりますが

作家さんからの応募が絶えず来ており、年々登録作家さんも増えてきております。

そのため、おのずとお客様からすると、選択肢が増えていくということになり

作家さんにとっては、自然と案件の競争率が上がるということになるため

受注することも、より難しくなっていきます。

さらには、近年AIイラストが急速に進化しています

クリエイターの皆様には、よりスピーディーにクオリティとオリジナリティが求められる

ことになっていく可能性が高いといえるのではないでしょうか。

クリエイター様には、自身のポートフォリオを更新していっていただくことと

案件を受注した際は、誠実にスピーディーに対応していただくということを

心がけていただきますよう、お願い致します。

まとめ

大好きな絵を描く仕事をしたい。

副業として得意なイラストで稼ぎたい。

連載マンガ家になるため、技術を鍛錬したい。

作家様がそれぞれ思い描く希望の、お手伝いをさせていただく

それが弊社の目指すべきところではございますが

一方でお客様にとって広告はとても大事なもので

大切な時間と費用を使って、依頼していただいています。

常にお客様とその先の読者を第一に考えて、作品を一緒に作っていただきたいと思います。

一緒に頑張りましょう!

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