マンガでわかる「コンテンツSEO」その3 キーワードってどうやって決めるの?
第2回では、コンテンツSEOを始めるときに何から考えればいいのかについて考えてみました。ターゲットとなるユーザーが何を求めていて、どのようなコンテンツが必要なのかを考えることが大切、という話でしたね。
今回は、コンテンツを作る際の優先順位ぎめについて見ていきます。
どのようなユーザーがどのようなものを求めているのかがわかったら、次はキーワードに優先順位をつけていきましょう。
でも、どうやってキーワードに優先順位をつければいいのでしょうか…?
SEO対策のキーワードを決めるときのポイントは?
そもそもターゲットってどのような人なのでしょうか?SEO対策でキーワードを決める際は、まずはターゲットを明確にすることから始めましょう。
上司「うちの商品を買う人はどんな人が多い?」
部下「うちの商品が好きな人です!」
たしかにそうだけど…
ターゲットのことを考えるフレームワークとして、「ペルソナ分析」や「STP法」が有名です。基本的な考え方は同じですが、それぞれ少し触れてみましょう。
ペルソナ分析
ペルソナ分析とは、自社のターゲットユーザーの中から代表的な「特定の一人」を明確にイメージして、その人の行動パターンや思考ロジックについてまとめる方法です。
上記のマンガでは「うちの商品が好きな人」とざっくりしていたターゲットを、もう少し細分化するイメージです。
仮に上記のマンガの舞台が「女性向けコスメ商品の販売をしている企業」の場合、 例えば下記のようなペルソナにまとめます。
氏名:スズキ ハナコ
年齢:25歳
性別:女性
学歴:大卒
職業:不動産仲介のポータルサイトを運営している大手企業 自社サイトのマーケティング担当 入社3年目
収入:24万
趣味:
住居:都内在住 一人暮らし
特徴:
・社交的な性格
・機能性よりデザインを重視
・特定のブランドにはこだわりがなく、第一印象がいいものを選ぶ
・トッピングはついつい全部のせにしちゃう
・流行り物はとりあえずチェックする
・インスタ映え重視
ペルソナを設定する際のポイントは「うちの商品を買う人ってどういう人なんだろう」という点から出発することです。
そして、設定したペルソナの人に買ってもらえるような商品を設計したり、調べそうなテーマについてコンテンツを作ったりすることが重要です。
STP法
STP法とは、セグメンテーション(S)・ターゲテイング(T)・ポジショニング(P)の3つの視点からマーケティング戦略を練るフレームワークです。
- セグメンテーション=「たまたま買ってくれた人」「好んで買ってくれる人」など、マーケットや顧客などを分類すること
- ターゲティング=「好んで買ってくれる人」を増やす など、セグメントわけした中からターゲットを選ぶこと
- ポジショニング=同じターゲットを狙う競合他社と比較して、自社が市場においてどういった立ち位置にあるかを明確にすること
STPやペルソナを考えていくことのメリットは、曖昧なターゲットを明確にすることで今後の行動指針が立てやすくなることが一番ですが、それ以外にも「あ、こういう人もターゲットになるんだな」など、意外な気づきが生まれやすいことにもあります。マンガビズでも「広告マンガを導入したい人」が一番の顕在顧客として設定していますが、「コンテンツの打ち出し方で悩んでいる人」というマンガを導入することのメリットを潜在的に持っている顧客がいることを発見し、このコンテンツを制作しています。
キーワードを決めるための方法とは
上司「そういう人がうちの商品について調べるとき、なんて検索する?」
さて、ようやくターゲットが明確になってきました。次は、そのターゲットがどういうコンテンツを望んでいるのか?(=どういう悩みを持っているのか?)という点について考えましょう。
やり方1)まずは自分で考えてみる
コスメ商品を販売している企業という仮定を引き継ぎます。それでは、先程ペルソナであげた「スズキさん」はどういうコンテンツを望んでいるのでしょうか?
流行り物が好き、インスタ映えというキーワードから「普段からSNSをチェックしている情報感度の高いユーザー」と想定ができます。
更に、機能性よりデザイン性というキーワードから、「自分の感性に合う商品を探している」と予測できます。
さて、ではスズキさんが例えばハンドクリームを買いたがってるとして、どういうキーワードで何を求めて検索をするでしょうか?
・ハンドクリーム おしゃれ
・ハンドクリーム かわいい
・ハンドクリーム 人気
・ハンドクリーム 流行
ここらへんのキーワードは抑えておいたほうが良さそうですよね。
やり方2)ツールを使う…共起語
でも、自分で考えるのには限界があります。なぜならあなたはスズキさんではありませんし、自分の趣味嗜好がペルソナから外れている場合、的外れな検討をすることもありえるからです。
そんなときはキーワードを探せるツールを使ってみましょう。
例えば「共起語検索ツール」というサイトがあります。
このサイトでは、指定したキーワードから連想されるであろう他のワードを教えてくれます。
例えば「ハンドクリーム おしゃれ」で検索すると…
このように、「プレゼント」や「ランキング」、更には具体的なブランド名である「ロクシタン」などのキーワードが抽出できました。
共起語とは、「そのキーワードを検索するときに一緒に検索されやすいキーワード」です。
ペルソナの行動をある程度予測することができるため、共起語は是非チェックしましょう。
やり方3)ツールを使う…Googleサジェスト
共起語の他にも、キーワードを調べる方法があります。それが「サジェスト」です。
やり方は非常に簡単。Googleで「ハンドクリーム おしゃれ」と入力するだけです。
キーワードをお手軽にピックアップすることができました。
このサジェストをより効率的に調べることができる「関連キーワード取得ツール」というサイトもありますよ。
調べたキーワードからどうやって優先順位をつけるのか?
部下「部長!キーワードのリストが出来ました!」
上司「よし 何から記事作ろう」
ようやくキーワードのリストも出揃ってきました。では、最後にキーワードに優先順位をつけましょう。 キーワードに優先順位をつけないとどうなるかは、前回記事でも見たとおり、「読まれないコンテンツ」になってしまう可能性があります。
キーワードの優先順位の付け方はいろいろな考え方があります。
この記事ではオススメの2つを紹介します。
1.キーワードの検索ボリュームを参考にする
検索ボリュームとは、「そのキーワードが何回検索されているのか」という数字です。この数字はGoogle広告の「キーワードプランナー」やフリーの「検索数予測ツール」で調べることができます。
ツールによると
・ハンドクリーム おしゃれ : 232
・ハンドクリーム かわいい : 649
・ハンドクリーム 人気: 13,311
・ハンドクリーム 流行: no data
という結果がでました。
この結果を見て「じゃあ多い順に対策すればいいんだな!」というのは早計です。
検索結果が多いということは、それだけ対策をしている競合サイトもあり、SEOで上位対策をするのは難しいということでもあります。
2.自社の強みから考える
検索ボリュームの多い「ハンドクリーム 人気」というキーワードについてコンテンツを作ることを考えてみましょう。あなたならどんなコンテンツを作りますか?
人気というからには何かしらのランキングか、口コミが連想されますよね。おそらく、このキーワードを調べている人も「多くの人が使っているハンドクリームはどれなのか」を求めて検索しているのではないでしょうか。
そこに「うちの商品は人気なんですよ!」というコンテンツを作っても、裏付けとなるデータが存在しなければ「ステマじゃない?」と一蹴されかねません。
このように、「自社が用意できるコンテンツ」という観点は非常に重要です。
・自分たちだからしっていること(他に無い情報)
・自分たちだからわかること(新しい観点)
このようなコンテンツは希少価値も高く、1記事目で記載した「独自性のあるコンテンツ」として価値があると言えます。
キーワード選びは重要!でも考えすぎて手が止まらないように。
今回の記事では「SEO対策のキーワードってどうやって選べば良いのか」というポイントについて見てきました。非常に多くのポイントがあるため、「結局どうすればいいんだ…」となってしまいがちです。
ただ、コンテンツは世の中に出してこそ価値のあるもの。考えすぎて結局何も作れない、という結果にならないように、
・ユーザーはどういう人なのか?
・どういうキーワードで検索して、何を求めているのか?
・他に同じようなキーワードで検索している人はどのくらいいるのか?
・自社が持っている強みってなんなのか?
まずはこの4点を意識して、コンテンツ制作をはじめてみましょう。
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