TOP マンガ制作コラム 広告マンガの知識 広告マンガの作り方 4)ページ数の決め方

広告マンガの作り方 4)ページ数の決め方

広告マンガの作り方 4)ページ数の決め方

広告マンガの場合は、ページ数はある程度、自由に決められます。

しかし、ページ数が短くなりすぎるとそれもまた、情報を詰め込みすぎたり、過不足が出てしまう危険性があります。一方で、あまり長すぎると、途中で読者が読むのをやめてしまい、最後まで読まれないという可能性もあります。

まず広告マンガのページ数を想定する前に普段、よく目にする機会が多い、マンガ雑誌の1作品のページ数はどのくらいかというと
・週刊連載で各作品、1話16~19ページほど
・月刊連載の場合、1話30~50ほど
通常の漫画単行本コミックスは160P~200P前後です。

商業マンガの場合はジャンルによって文字量や情報量が違いますし一概には言えませんが、週刊連載の一話分、つまり16~19ページ分ならそこまで時間がかからず読めてしまうのではないでしょうか。

1:事前にページ数を想定する

シナリオの土台、キャラクターなどが決まったらプロット制作に入りますが、その前にページ数を想定しなくてはいけません。

ページ数が多いということは、伝えられる内容や情報は多くなりますがそれだけ費用や制作日数がかかります。

逆にページ数が少ないということは、費用や制作日数は抑えることができますが伝えられる内容や情報には限界があり、時には内容を削がなくてはいけない場合もあります。

ページ数が多い場合のメリット

・伝えたい情報を、より正確に伝えやすくなる
・キャラクターをより掘り下げることができ読者に感情移入してもらうことができる
・起承転結を作りやすく、ストーリーに起伏を持たせられるのでより読者に没入感を与えて読んでもらうことが可能

ページ数が多い場合のデメリット

・制作に時間がかかる
・場合によっては、ページ数が増えるたび、それに比例して費用がかかる
・読者が途中で離脱する(読むのをやめてしまう)可能性がある

ページ数が少ない場合のメリット

・制作が短期間で終わる場合が多い
・ある程度、費用を抑えることができる
・読者にとっては手軽に読むことができ、時間もとらない

ページ数が少ない場合のデメリット

・1ページに載せられる情報には限界があるため情報過多になりやすい
・登場させられるキャラクターが少ない
・ストーリーが短いため、ストーリーに没入させることは難しい

広告マンガの場合、セールスポイントや情報が多くなると1Pの中にたくさんコマを割って、文字が多くほとんど余白のない状態になってしまいがちです。

あくまで広告”マンガ”なのでマンガを通して、セールスポイントや伝えたい情報が,読者に過不足なく伝わることが望ましいと言えます。

2:ページ数を想定する方法

ページ数を想定すると言ってもマンガを制作したことがない場合、想定がしにくいということもあります。

その場合は、まずマンガの掲載方法から逆算して考えていくのが効果的かと思います。

例えば、WEBに載せる場合マンガをSNSに載せるのか,HPのLP(ランディングページ)に載せるのか、またその場合、読者がスマホをメインに閲覧することを想定した場合でもページ数は少し変わってくると言えます。

そのほか、印刷物の場合は1ページのチラシにするのか、冊子にするのか、書籍にするのか印刷物の場合は印刷代も費用としてかかりますので、それも想定しないといけません。

掲載方法によって、どのようにページ数が想定すればいいか、主な例を挙げます。

SNSの場合

TwitterなどSNSで、マンガを掲載する場合はSNSの種類によって変わってきます。

例えばTwitterの場合一度に上げられるページ数は、4ページまでになります。

もちろん何十ページのものを、分けて投稿することは可能ですが読者にとっては読みにくくなり、効果的とは言えません。

もし分けて投稿したい場合は、4ページの短編にして読者が何話から読んでも、楽しめるなどの工夫が必要になると言えます。

そのほか、一度に上げられる画像数では、Instagramでは10枚、Facebookでは80枚など、SNSによって違いますので、どのSNSに投稿するかによっても、ページ数は変わってくると言えます。

LPの場合

マンガLPの場合は、SNSとは違い、ページ数に制限はあまりないと言えますが長すぎると途中でサイトから離脱してしまったり、構成によって、クリックしてほしいところで、クリックしてもらえなかったり、あるいは、画像数が多すぎて、ページの読み込み速度が遅くなるなどのリスクもあります。

またWEBサイトでは、マンガのみ載せるということはないのでサイト全体のコンセプトや、デザインを含め考えていく必要があると言えます。

チラシの場合

チラシの場合は、大量に配る場合を想定すると、1ページで制作して、より多くの人に手に取ってもらうというケースが多いと言えます。

前述のとおり、1ページに載せることができる情報には限りがあるため簡潔に情報を絞って、マンガにすることで商品を買ってもらったり、来店するなどのアクションに繋がると言えます。

冊子の場合

冊子の場合も、チラシの場合と同様に、手軽に手に取ってもらい、あまり時間をかけずに読んでもらうことを想定している場合が多いと思いますが、冊子の場合は、チラシと違い、一枚に情報をまとめなくてもいいので、例えば、会社名や電話番号など文字情報をマンガとは違うページに分けたり、表紙・裏表紙などを作り、より情報を整理しながら制作することも可能になります。

書籍の場合

※この場合の書籍は、すでに書籍化されたものを、マンガ化する場合のものを指します

書籍はページ数が何百ページにも及ぶこともあります。商業マンガのコミックとは違い、広告マンガを書籍にする場合は全ページ、マンガにすることは少ないと言えます。

重要な部分や、あらすじなどをマンガにすることでより読者に、わかりやすく内容を伝えることができます。

書籍のマンガ化の場合、すでに内容が決まってることが多いので、それをもとにページ数を決めることになります。

3:スマホを想定した場合のページ数

近年では、スマホでマンガを読む習慣が世間でも根付いてきました。

広告マンガの場合でも、SNSなどで投稿することが多くなってきましたのでスマホで読んだ際、視認性が高いものが求められます。

PCや印刷物の場合を想定して制作してしまうと、スマホで表示した際、読みづらく、拡大などができたとしても、読者にとっては手間となります。

ですので、スマホで読んでもらう可能性がある場合は、スマホでの表示サイズを基準に制作するか、スマホと別の媒体とを分けて制作することが望ましいといえます。

では数字的にスマホとPCで見た際、サイズがどのくらい違うのか比較してみましょう。

PCのモニターは横幅1200~1800ピクセルなのに対し、スマートフォンは320ピクセル程度と4分の1以下の横幅です。

パソコンのモニターでは問題なく閲覧出来ていた横幅が1000ピクセルのWEBサイトでも、スマートフォンで閲覧すると、320ピクセル程度の横幅に合わせて縮小して表示されるため、文字や画像が3分の1くらいの大きさになってしまいます。

気をつけないといけないポイントは、マンガの場合、絵だけではなくキャラクターのセリフなど、文字情報が含まれますので文字サイズがあまり小さすぎると、読者にとっては読みづらく、ストレスになり得ます。

絵との配分を考えると、文字が多くなると、文字サイズも比例して小さくなる傾向があるので、文字量も多くならないよう、プロットを調整していく必要があります。

ではスマホでの表示を想定する場合、文字サイズはどのくらいがいいのか。

Wordなどで紙の文章を作るときは大体8~11pt(ポイント)で作ることが多いと思いますが、Web上では、それより大きく13~15ptあると良いと言われています。※PT=ポイント
もちろん、8~11ptの文字サイズでも読めなくないという方もいるとは思いますが。

ただ文字が小さく読みにくいというだけで、読むのをやめてしまう読者もいるのが現状です。

マンガの中身を読んでもらう前に離脱されてしまっては時間をかけてマンガを制作した甲斐がなくなってしまいますので、文字サイズはできるだけ13pt以上を心がけるのがいいと言えます。

4:ページ数の重要性

ページ数を、安易に設定してしまうと読者の反響に関わるだけでなく、制作の工程にも関わってきます。

例えば、ページ数が複数に及ぶということはそれだけ制作に日数がかかるということもありますが”引き”を作って、次の頁を読んでもらう工夫が必要になります。

例えば、1Pで完結してるものなら、まだいいですが、複数ページの場合、1P読んだだけで、結論が分かってしまったりつまらなさそうと読者が思ってしまったら、そこでやめてしまう可能性が高く、つまらないのに最後まで読んでくれる方は少ないと言えます。

マンガや雑誌、あるいはCM、テレビ、映画など、序盤で見るのをやめてしまった経験があるという方は、多いのではないでしょうか。

ページ数が多ければ多いほど、読者を飽きさせず、惹きつける工夫が必要になります。

あとになってページ数を増減させると、それだけ各方面に影響が出てきますのである程度完成をイメージして、設定することをお勧めします。

まとめ

少なくとも日本人の場合、マンガを制作したことがないにしても、マンガを読んだことがある、という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

制作する際であっても、読者としての客観的な判断は非常に重要になると言えます。

自分がマンガを読んだ際、読むのをやめてしまったのはどういったポイントか、またはこの漫画を読もうと思った、さらに続きが気になり、最後まで読んでしまったのはどういったポイントか、どこで読者が離脱、あるいは最後まで読む気になったか。

自分がマンガを読む際に置き換え、ページ数を判断することも重要です。

そのほか詳細な広告マンガの作り方を知りたい、実際に作ってみたい方は是非、弊社マンガビズまでお問い合わせくださいませ。

その他、広告マンガの作り方シリーズのコラムは以下からご覧ください。

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